私立大学志望は過去問をいつからやればいいのか?

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じゅんじ@元予備校講師

月に最大20万人が訪問する関西最大級の大学受験メディア「関関同立net」の管理人。 大阪梅田在住の20代。 職歴はみずほ証券→三井住友海上→予備校講師→サイト管理人 予備校講師として得た知識を当サイトで発信中。

予備校講師をしている管理人のじゅんじ(@kansaijuken)です!

最近、過去問をいつまでにやればいいのか?という質問をもらうようになってきました。
過去問をいつ・どのタイミング解けばいいのかという質問は毎年受験生に聞かれますね。

今回の記事では、私立大学生志望生に特化して、過去問の活用方法を紹介していきます!

■目次


そもそも過去問はなんのためか?
春夏に志望校の1つ下のレベルの大学過去問を解いてみよう!
志望校の過去問はいつ解くべきか?
1つ下のレベルの大学参照記事
まとめ

■そもそも過去問はなんのためか?

いつ解けばいいのかを説明するために、大学受験生においての過去問の役割を整理しましょう。
過去問には2つの役割があります。

①自分の実力を測り、現状を把握し、今後に活かす

最も大事な過去問の役割はこれでしょうね。
自分の実力を測り、現状を把握して今後の勉強に活かすためです。

過去問を解けば、点数が出ます。
その点数と合格点数を比べれば、今の自分のその大学への合格可能性がわかるはずです。
夏や秋時点で、合格点数を余裕で上回ることが出来ているならば、その大学よりも上の大学を目指すことも考えられますね。
また、過去問の点数や間違えた問題を見ることで、自分の弱点がわかります。
そうすれば、その弱かった部分を今後の勉強に取り入れ、密なる今後の予定を考えることが出来ます。
例えば、英語ならば語彙力が足りていなかったや、文法問題や整序英作文が弱かったなどの弱点がわかれば、単語帳の覚えている単語を増やしたり、文法問題を見直したりすることが出来ますね。

②時間配分や問題形式に慣れるためのの練習台

多くの受験生が過去問の使い方として認識しているのがこの使い方ですね。
問題慣れをするために過去問に触れるというものです。
これはたしかに重要なんです。
実際に時間を測りながら解いてみないと、本番のときに思わぬ事故に遭遇します。
時間配分等も自分なりに考えるために問題慣れは必ず必要ですね。
でも、問題に慣れるためなら、冬の受験前に2~3回分くらい解いたら充分ですね。

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■春夏に志望校の1つ下のレベルの大学過去問を解いてみよう!

まず、受験生の皆さんが勉強を本格的に始める春~夏にぜひ試してもらいたいのが、志望校のひとつ下のレベルの大学の過去問を解くことです!
具体的には、関関同立志望の方は産近甲龍レベルの大学の過去問、MARCH志望は日東駒専の過去問ですね!

なぜ1つ下のレベルの大学の過去問を解く必要があるのか?
理由は2つあります。

①滑り止めの大学は必ず抑えるべきだから

滑り止めの大学には必ず受かるレベルにならないといけません。
浪人は出来る限りおすすめはしません。
浪人をして1年出遅れるのと、1ランク下の大学にいくのだったら間違いなく後者をおすすめします。
時間は何よりも大切です。
1年間社会に出るのが遅れるだけで、本当に損をします。
自分が全力を尽くしていけた大学に行くのがベストですよ。
なので、滑り止め予定の大学の過去問は合格点が取れるようになるまで何度も解くべきです。
そもそも産近甲龍レベルの過去問も合格点取れないような受験生に関関同立の合格は無理ですよ。
順序立てて、勉強をしていきましょう。

②自分が今から志望校の合格までに何をしなければいけないか分かるから

先程、過去問の役割でも述べたとおりですが、過去問を解くことで何を今後しなければならないかが明確になります。
なお、1つ下の過去問を解くことは、より明確に自分が何をしなければいけないのかがわかります。
自分の志望校の過去問は春夏に解くと出来なさすぎて何から始めたらいいのかわからないって感じですもんね。
なので、1つ下の過去問のほうがより弱点が見つけやすいです。
できれば、9月が終わるまでに1つ下の大学の過去問で合格点数をとっておきたいですね。

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■志望校の過去問はいつ解くべきなのか?

では、志望校の過去問は結局いつ解き始めるべきなのでしょうか?
答えは、1つ下のレベルの大学の過去問で合格点を取れるようになったとき(9月)と、12月~1月の受験直前期間ですね。

1つ下のレベルの大学の過去問はできれば夏が終わる頃までには解けるようにならないと、合格可能性はかなり低いでしょう。
なので、9月までには必ず過去問で合格点を取れるようにするべきです。
そして、その合格点の域にまで達したら、すぐにでも志望校の過去問に取り掛かりましょう。
おそらく、合格点には全体の2割程度届かないような点数になるでしょう。
その間違えた問題をどのようにしたら解けるようになるかを再度分析して、12月中頃までにその対策の勉強に費やして下さい。
自分の間違えた問題に対して、足りていなかった知識の部分を強化するんです。
きちんと対策すれば、必ず合格点数を取ることができるようになります。

次に、12~1月の受験前にも過去問は解かないといけませんね。
問題慣れが必ず必要です。
例えば、関西大学の現代文なんかは必ず問題に慣れておかないと、現代文に自信のある人でも戸惑うような問題形式です。
できれば、志望校の過去問は12月~1月にかけて3回以上は解けたら良いですね。

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■1つ下のレベルの大学参照記事

では、志望校ごとにどんな大学が1つ下のレベルの大学なのでしょうか?
以前、関関同立の併願校のおすすめを書いた記事があります。

関関同立志望生はこの記事を参照してくれれば、どのような大学の過去問を解けるようになれば良いのかが分かるはずです。

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■まとめ

★ま
とめ★
①春夏に志望校のひとつ下のレベルの大学の過去問に取り掛かろう
②苦手を分析して、苦手を克服する勉強をしよう
③9月まではその大学の過去問で合格点を取れるようになろう
④次は、志望校の過去問を解いてみよう
⑤弱点を見つけ、12月までに合格点を取れるようにしよう
⑥12~1月は、問題慣れのために志望校の過去問を解こう