2020年の大学入試での変更点と求められる能力についてまとめてみた【大学入学共通テスト】

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じゅんじ@元予備校講師

月間最大20万人以上が訪問する関西の大学受験メディア「関関同立.net」の管理人。 大阪の梅田在住の20代。 職歴はみずほ証券→三井住友海上→予備校講師。 予備校講師として得た知識を当サイトで発信中。
受験生
今高校一年生です。
2020年に大きな大学改革があると言われていますが、いまいち何が起こるかわかりません。
どんな風になるの?
予備校講師じゅんじ
学校の先生もあまりよく理解していない方が多いですからね!
2020年の大学改革についてこの記事にまとめてみましたので、参考にしてみて下さい!

2020年の大学入試に何が起こるのか

2017年7月。文部科学省により「大学入学共通テスト実施方針」が公表されました。これが今現在教育業界関係者の間で非常に話題となっています。それは、学校関係者、学習塾・予備校関係者、そして受験生たちに衝撃を与えるニュースといえるからです。その方針には、簡単にいうと、「今まで何十年と実施されてきており、大学受験生のだれもが必ず知っているセンター試験を廃止して、新たに「大学入学共通テスト」という試験を導入する」と示されています。「大学入学共通テスト」が導入される具体的な時期は、「2020年度、つまり2021年1月」からとされており、初年度の受験生は現在の中学3年生があたります。これまでのセンター試験が実施されるのは「2019年度、2020年1月」をもって最後となります。この大きな変革は、教育者、被教育者の双方に変化を強いることとなるでしょう。では、従来のセンター試験から新設の大学入学共通テストになる場合の大きな変更点を3つほど解説します。

注目すべき3つの変更点

まず、変更点の前に変わらない点をまとめていきます。センター試験と大学入学共通テストの日程と試験科目に変更はありません。時期は、通常通り、1月中旬の2日間、出題教科・科目は6教科30科目となっています。
では、大きく変わる点はどこなのでしょうか。大きく3つあります。

☆2020年注目すべき変更点☆
①国語・数学での記述式問題の導入
②英語での2技能評価から4技能評価
③2024年度以降の地歴公での記述式問題の導入

この3つになります。
「国語・数学での記述式問題の導入」では、従来のセンター試験では「マークシート式」の全て選択問題でしたが、大学入学共通テストでは、国語はセンター試験のマークシート形式に加え、80~120文字程度の問題を含む記述問題が3題ほど出題され、試験時間か100分に延長されるようになります。数学では、「数Ⅰ・A」ではなく、「数Ⅰ・IA」となり、数Ⅰの問題が3問程度となり、試験時間は70分に延長されます。
「英語での2技能評価から4技能評価」では、従来は「英語の聞く・読む」の2つの技能をリスニングとマークシートで評価をしていましたが、新設の試験では、英語の4技能、すなわち「読む・書く・聞く・読む」を評価するとしています。しかし、センター試験のような大規模な集団に、同日に一斉に「話す」「書く」に関する試験を実施するのは難しいものがあります。そこで、すでに4技能評価を行っている民間の資格・検定試験を活用することが提示されました。なお、2023年度までは大学入試センターが実施する共通テストでも英語を実施します。資格・検定試験と共通テストの英語のいずれか、または双方を活用するのかは大学の判断に委ねられます。
大規模では4技能をはかるのが難しいため、外部の試験を用いて、総合的に評価するということですね。どちらにしろ、新たに2つの技能が求められることには間違いありません。
「2024年度以降の地歴公での記述式問題の導入」については、記述式問題が導入されるのは2023年度までは国語・数学ですが、2024年度以降では社会科目での導入が検討されています。まだ、国語と数学ほど詳細は出ていませんが、マークシート方法は従来の採点制度を利用し、記述問題については段階別の評価制度を導入予定とのことです。具体的に、大学入試センターのホームページには、新たに実施される国語と数学の記述式問題の疑似問題が公表されています。国語では、架空の市の「景観保護ガイドライン」を題材にした複数の文章を読み設問に答える問題と、「駐車場使用契約書」を題材に賃借間に生じるトラブルに絡めた設問に答える問題の2問が示されました。数学では、2次関数の応用問題と、公園の銅像が見えやすい位置や角度を三角比などを用いて算出する問題が掲載されていました。どちらにしろ、今までの答えを選択肢から選ぶ、という形ではなく、答えがないところから一からつくるという作業が要求されます。

2020年以降、どんな能力が求められるようになるのか

変更点をみると、まだ詳細情報が公開されていなかったり、大まかな情報までは把握できないものの、従来の「正しい知識」が求められるだけでなく、「正しい知識をつかって、答えを自らつくり上げること」が評価されるということがわかります。文部科学省の大学入学共通テストに記載されている「目的」の部分に「共通テストは、大学入学希望者を対象に、高等学校段階における基礎的な学習の達成 の程度を判定し、大学教育を受けるために必要な能力について把握することを目的とす る。このため、各教科・科目の特質に応じ、知識・技能を十分有しているかの評価も行いつつ、思考力・判断力・表現力を中心に評価を行うものとする。」とあります。「知識・技能」ともに「思考力・判断力・表現力」が必要とされる社会になってきているといえます。

私立専願の大学受験生にとっては?

まず、私立受験に間接的に関わる変化は、先程にも書いたセンター試験の廃止です。
センター試験の廃止に伴い、これまで私立受験者にとって馴染みの深かったセンター試験利用入試ができなくなります。
今までは文系の私立受験者であれば3教科の基礎を学べば難関私大に合格することもできました。
しかし、これからは基礎を固め暗記に徹するだけでは試験を突破することが困難になるでしょう。

センター試験の代わりに大学入学共通テストが導入されますが、前者と後者では出題形式が全くと言っていいほど異なってきます。
これまでは受験者が正確に重要事項を暗記しているかに重点を置いた出題形式でした。
それに反して2020年以降の大学入学共通テストでは暗記力よりも判断力や思考力が重視されるようになります。
例えば国語では資料や会話文を正確に読み取り、自分自身で考えたことを記述する問題形式が導入されます。
さらに、AO入試での学力検査が実施されることになるのも、私立受験者の道を狭めることとなるでしょう。
今まではプレゼンテーションや実技、面接などで合否を判定していましたが、これからは各大学が設ける学力テスト、もしくは大学入学共通テストが必須になります。
そのため、受験者は勉強を絶対に避けられないようになりました。

センター利用入試やAO入試が難しくなるのは痛いが、私大入試には直接関係しないのではないか。そう考えている私立受験生もいるかもしれません。
しかし、2020年以降の教育改革は私大入試にも直接的な影響を及ぼします。
私大入試に関しても、判断力や思考力が求められるような問題が増えることが予測されるのです。

2020年以降の私立受験者はどう勉強すべきなのか?

まずは昨今の受験生が陥りがちな、暗記信仰を是正すべきです。
特に変化が著しい英語では、これまでの試験で求められていたリーディングやリスニングの技術に加え、ライティングやスピーキングが求められるようになります。
つまり単語の発音を無視した、単語帳の文字だけを追って暗記するような勉強法では試験に通用しなくなるということです。

重要なのはスピーキングに対応するために単語の発音を正確に把握すること。
さらに、自分で文章を組み立てるためにその単語が何文型を取るのかをきちんと覚えることです。
それだけではなく、英語で会話をするためには、アドリブ力も求められることになります。
文法事項を4つの選択肢の中から選ぶための勉強だけでは通用しなくなるでしょう。
スピーキングでは文法事項に基づき自分の中で文章を組み立てることが必要になります。
それだけでなく、組み立てた文章を正確な発音で相手に伝えなければなりません。

今後の受験に対応するためには、日頃からコミュニケーション能力を磨く必要があるでしょう。
それも自身の母語である日本語ではなく、英語で会話をすることに慣れるための訓練をするのが理想的だと考えられます。
英語の四技能(読む、書く、聞く、話す)については、現存する参考書でも十分に対処できるかもしれません。実際、英語検定に関する参考書は数えきれないほどあります。

しかし、他の教科に関しては今の参考書で対処することは難しいでしょう。
なぜなら、国語や数学、地歴などでは記述問題が導入されるからです。さらにマーク形式でも、思考力や判断力を求める問題が増えることが予測されます。
「センターの国語は運」という言葉が示す通り、判断力や思考力が要求される問題を解くのは至難の業です。ですが、それに対応できなければ今後の私大入試で合格することは困難でしょう。

ではどうするか。これに関しては、人とコミュニケーションを取り、自身の思考力を磨いていくのが近道だと考えられます。
数学では公式の暗記、地歴では年号や出来事の暗記など、暗記が必要な場面は多々あります。
それでも、一番重要なのは思考力を身につけることです。
暗記は効率の良し悪しはありますが、基本的には誰にでもすぐにできることです。
反面、思考力や判断力は一朝一夕では身につかない力です。そのため、日頃から意識してそれらを育成していくことが必要になるでしょう。

結局、2020年以降の受験生は何をすればいいのか。

これからの受験は大学入学共通テストを中心に構成されていくでしょう。
前述した通り、暗記中心から判断力や思考力中心へと試験形式が変化していきます。
受験生は日頃から自分の意見を持ち、絶えず物事に対して思案することが必須となっていくと考えられます。
確かに現在の入試のように暗記することも多少は必要になるでしょう。
しかし、今後最も必要になるのは覚えたことを自分の中で消化し、応用する能力です。
その能力を身につけるために、受験生は現存の暗記系参考書から脱却しなければなりません。
学力は机に向かって身につけるものではなく、人との対面によって生じるものへと変化することになるはずです。

つまり、受験生は様々な場面に遭遇し、解決策を自分で考えていくことが必要になります。
国語や数学の記述にしても、英語のスピーキングやライティングにしても、日頃から自分の考えを持っていない限り正答を導き出すことは不可能になるでしょう。
繰り返しになりますが、今後の受験で求められるのは思考力や判断力です。
それらは暗記と違い、社会に出てからも必須になる能力です。

思考力や判断力を育成するためには、参考書を開き、内容を覚えるだけでは不十分です。
覚えた知識、自分の思考力を総動員して、求められている答えを導き出すことができるようになることが必要になります。
それができるようになるために、人と関わり自分の考えを伝えることが一番の近道でしょう。
これからの勉強では、手よりも口と頭を動かす方が良いんですね!

予備校講師じゅんじ
ここまで、大学入試の2020年に起こる変革についてまとめてきましたが、先の見えない、予測がたてられない社会において、従来のような「選択式」ではなく、「記述式」を採用することで、思考力や判断力が求めてくるということですね。

 




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