関西学院大学に合格する化学の出題傾向・参考書・難易度・対策を紹介!

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じゅんじ@元予備校講師

月に最大20万人が訪問する関西最大級の大学受験メディア「関関同立net」の管理人。 大阪梅田在住の20代。 職歴はみずほ証券→三井住友海上→予備校講師→サイト管理人 予備校講師として得た知識を当サイトで発信中。
受験生
関西学院大学の化学の傾向ってどんな感じ?
どの参考書をすればいいんだ?
予備校講師じゅんじ
関西学院の理系といえば神戸三田キャンパスですね!
関関同立の中でもかなり狙い目の理系学部です!
しっかりとした対策をすれば、逆転合格が可能ですよ!

なお、今回の記事は、つだマンさん(@datsu_philからの寄稿記事でございます。
つだマンさんは、オンライン講師をしながらライターとしても活動をしている方です。
なお、寄稿記事は随時募集しておりますので、勉強法に自身のあり、実績のある方はどしどしご応募下さい!

目次

はじめに

関西学院大学の一般入学試験には、「全学日程」「学部個別日程」「関学独自方式日程」の大きく分けて3つの方式あります。この中で化学の筆記試験が含まれるのは「全学日程」「学部個別日程」です。
今回は、2016年~2018年の過去3年間の過去問を分析し、その内容に基づいてこちらの記事を書きました。
それでは、関西学院大学の一般入試【化学】の出題傾向、そしてそれに向けたおすすめの参考書や対策をどうすれば良いか見ていきましょう。

関西学院大学【化学】の出題傾向

関西学院大学の化学は試験時間75分です。大問は年度によって若干のばらつきはありますが例年3~4つの大問で構成されています。全体的に問題文が長いのが特徴で、しっかり集中力を保ち、キーワードを押さえながら読み進めていく必要があります。
問題数も例年25問前後ですので、速読力と時間配分がポイントとなるでしょう。

例年の化学の難易度は、基本~中程度の難易度で収まっています。
関西学院大学の化学の特徴は、毎年必ず「一見すると難しそうな問題」が入っているという点です。尻込みしてしまうと頭が真っ白になってしまいそうですが、問題文中にきちんと導入があるので、その導入に従い慌てず考えていけばできます。そういう意味で、結果的に中程度の難易度となっています。

全体的に教科書レベルを超えるような難しい問題は出題されていませんが、その代わりに教科書の内容をまんべんなく知っている必要があると感じさせる問題の内容になっています。

主に「理論化学」や「無機化学」からの出題が非常に多く、特に「無機化学」では各元素の性質を教科書に載っているものはすべて頭に入れておく必要があるでしょう。元素の性質からその元素名や化合物を答えさせる問題も数々出題されています。

また、毎年「有機化学」で1つ大問が構成されています。異性体や分類の問題が頻出ですので、各有機化合物が持つ特徴や、他の物質との反応の有無まで合わせてしっかりと覚えておく必要があります。
炭素数が多い有機物の問題も毎年と言っていいほど出題されていますので、苦手意識を持っている受験生は克服して試験に臨んでいってほしいと思います。

関西学院大学の【化学】おすすめ参考書

① 鎌田の理論化学の講義(大学受験Doシリーズ) (鎌田 真彰 著)

② 福間の無機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ) (福間 智人 著)

③ 鎌田の有機化学の講義 三訂版(大学受験Doシリーズ) (鎌田 真彰 著)

④ 化学(化学基礎・化学)入門問題精講 改訂版(鎌田真彰 著 橋爪健作 著)

⑤ 化学(化学基礎・化学)基礎問題精講 三訂版 (鎌田真彰 著 橋爪健作 著)

⑥ 化学(化学基礎・化学)標準問題精講 五訂版 (鎌田真彰 著 橋爪健作 著)

⑦ 化学重要問題集 化学基礎・化学(数研出版編集部)

関西学院大学の【化学】に向けた勉強法

まずは①~③の参考書を通読し、内容をきちんと理解できたか、④入門問題精講で確認していきましょう。①~③の参考書を通読と言っても、まるまる一冊を先に読んでしまうと最初の方の内容はどんどん忘れてしまうと思います。

そこで、まずはじめに④入門問題精講の目次を開き、その目次の単元ごとに各①~③の参考書を区切っていきます。その区切った単元ごとに①~③の参考書を読んでいき、区切りのところまで来たら④入門問題精講を解きます。これの繰り返しです。

一番初級レベルの④入門問題精講を8割理解し安定して解くことができたら、次のレベルの⑤基礎問題精講に進むときです。④入門問題精講の内容をしっかり理解し自信があるようであれば、特に①~③の参考書を読まずとも問題を解き始めても良いかもしれません。わからない内容にぶつかれば、そのときまた①~③の参考書に戻って内容を確認すれば良いです。その後の進み方も同様です。

④~⑥の問題集は初見でわからなかったり、解けなかったものには必ずチェックを付け、2周目、3周目とチェックを付けた問題を解いていき、付けたチェックがすべて外れるまで何周でも解きましょう。
すべてのチェックが外れたらまた最初から解きなおし、これの繰り返しです。問題を見ただけで解き方から答えまでスッと頭に思い浮かぶようになるまでいけたら大丈夫です。

そして⑦重要問題集は、化学で8割以上狙いたい人が取り組めば良い問題集です。より記述要素が強くなるので、問題文から必要な情報を読み取る練習にも適しています。
関西学院大学の化学はこの問題集が全部解けなくても十分合格ラインの点数を取ることはできますが、化学を得点源にしたい人、特待生合格を狙っている人などこの問題集を仕上げることができれば化学について怖いものはないでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?関西学院大学の化学はそれほど難易度は高いものではありませんが、その分他の受験生たちも取るべきところでしっかりと点数を取ってくると思いますので、基本+αで点が取れるようにならなければなりません。「理論化学」「無機化学」「有機化学」のどれか最低1つでも強みとなる分野を作っておきましょう。
そこを得点源とし、他分野でも基本はしっかり取れるようにできれば合格パーセンテージ以上の点数を取れるようになるでしょう。

この記事を書いた人

つだマン
オンライン講師をしながら、受験勉強関連の記事も書きます。好きな科目は英語・数学・化学です。わかりにくいものをわかりやすくお伝えするよう頑張ります。
Twitter: @datsu_phil