同志社大学へ合格した古文の勉強法や傾向・難易度・参考書を予備校講師が紹介!

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じゅんじ@元予備校講師

月に最大20万人が訪問する関西最大級の大学受験メディア「関関同立net」の管理人。 大阪梅田在住の20代。 職歴はみずほ証券→三井住友海上→予備校講師→サイト管理人 予備校講師として得た知識を当サイトで発信中。
受験生
同志社に行きたいんだけど、古文がものすごく苦手なんだよなあ。。
予備校講師じゅんじ
古文の勉強はすごく悩みますよね。
今回の記事では、同志社古文についてまとめてみましょう!

予備校講師をしているじゅんじ(@kansaijuken)です!
今回の記事では、同志社大学への古文についての勉強法をまとめてみました。
実際に同志社大学へ合格した方の意見も多数取り入れておりますので、参考になるはずです。

同志社古文のポイント

同志社大学の古文は、文章量はA4用紙1ページ以内に収まる長さで、単語や文法もそれほど難しくないのが特徴である。他の関大・関学・立命の古文に比べたら、難易度としては高くない。むしろ、簡単だと言ってしまえるほどである。個人的にはセンター試験の方が難しいと感じてしまうくらいである。
ただし、自分にとって簡単だということは他の受験生にとっても簡単だということを忘れてはいけない。
そのため、同志社の古文問題に関しては、全問正解が当たり前という気持ちで挑むくらいではないといけない。おそらく、他の受験生もほとんどが満点を狙いに来るだろう。
そこでポイントとなるのが、ミスをしないことである。ミスをできるだけなくす方法は、古文の基礎・基本をどれだけしっかりと身に着けているかによる。特に、文法と単語である。
幸いなことに、同志社の古文に関しては、私が受験した当初の形式(10年弱ほど前)とほとんど変わっていない。問題形式は、単語問題と文法問題が8割を占める。本文の内容を問うのは、残りの2割といったところである。そして、必ず一問だけ短い記述式の問題がある。その他は選択肢から選ぶタイプの問題である。過去問と形式がほとんど変わっていないため、探せば膨大な量の過去問が手に入るし、対策しやすい。基本的には、過去問を中心とした勉強法が一番効率的だと思われる。

古典文法

上記のポイントで記述したように、まずは文法を確実にマスターすることが重要である。文法に関しては、高校の授業で習うことを復習すれば事足りる。あるいは、広く文法を網羅している参考書を一冊買えば十分である。私は古文の文法書など一冊も買った覚えはない。それくらい、学校教材で十分すぎるくらい対応できるからだ。ただし、ただただ文法を暗記するだけで全問正解できるほど甘くはない。

敬語表現

敬語表現が含まれる文章が出題された場合、必ずその敬語表現(尊敬語・謙譲語・丁寧語)が「だれ」を敬っているのかを常に念頭に置くことである。もしくは、欄外に「○○様が敬われている」とか「位の高い○○」とかのようにメモをしながら読み進めると敬語が苦手な受験生も簡単に問題をクリアできてしまう。
もちろんこのことは敬語表現だけに当てはまらず、古文全体に言えることである。受験生の悩みで、古文の単語や文法に集中しすぎて「内容を忘れる」と言う人が結構いる。忘れるのなら、メモすればよい。そして、同志社古文では少々詳細にメモをしても時間が余る。
そして、1の最後に述べたように、記述式の問題は、「だれを」とか「何を」というのを問う傾向がある。
☆常に、「だれが何をしたのか」を頭に入れておこう

活用表現

文法の大事な点としては、動詞・形容動詞などの活用表現を忘れてはいけない。同志社古文の設問の中には、ほぼ必ず活用表現の問題が含まれている。覚えるのが大変かもしれないが、活用形を覚えるだけで点数が楽々と取れてしまう。しかも、一度覚えてしまえば他の大学を受験したり、センター試験を受験したりする場合でも役に立つので、だまされたと思って完璧に空で言えるほど頭に叩き込んでみてください。
同志社古文の中には、文章の傍線が引かれている問題でも、活用形をしっかりと理解し覚えているのなら、選択肢を2個くらい消すことができる。

古文単語

古文の最大の難関は単語である。古文の単語帳をめぐっては、どの参考書が良いか迷って結局何冊も買って失敗する受験生が数多くいる。私が受験生の時もかなりの数の受験生がその悩みに陥っていた。
しかし、私が受験した時に使用した古文の単語帳は、たった一冊のみである。その一冊を何度も何度も何度も見て、どのページに何が書いてあるのかがわかるくらいにすれば、最も難関だと言われている京都大学の問題すら困ることなしに読めてしまえるようになる。
その一冊が、桐原書店から出ている『完全征服・標準古文単語650』である。本書は受験古文の単語がほぼ全て網羅されていると言っても過言ではない。本書で出てくる単語が、注として出てくるくらいである。
本書の良さは、その幅の広さだけではなく、受験生のレベルに応じて覚えるべき単語と覚えなくてもよい単語が書かれてある。同志社古文の場合、覚えるべき単語を完璧に記憶すれば、満点は簡単に取れる。巻末には、活用表も記載されており、また、慣用句や熟語の欄まで設けてある。この一冊さえあれば、受験古文はマスターできる。最近の傾向として、古文の単語帳を面白くしようとして、単語数が少ない単語帳が出てきている。読んで面白いかもしれないが、面白さでは難関大学に合格することはできない。
そして、同志社古文では、単語の知識が他の受験生との差を生み出す。一見、内容を問う設問に見えるが、本文の内容を知らなくても単語の知識さえあれば解ける問題も過去にはあるくらいだ。極端な話、単語の知識だけで1択に絞れる問題も存在するし、最低でも選択肢が5つの内2~3個くらいは消すことができる。もちろん、単語自体の意味を問う問題も同志社古文では必須なので、単語はきちんとマスターしよう!

おわりに

古文は現代文とは違って、勉強すれば勉強するほど成績は上がっていく。私は、国語が大の苦手だったが、古文は誰にも負けないくらいの知識は持っていました。そして、文系で同志社に合格したのだから古文の知識はそれくらい重要なものなのである。努力が目に見えて報われる教科である。
文法と単語。この二つさえ完璧にすれば、同志社の古文は満点を狙えます。今すぐに取り組める教科であり、すぐに結果が出る教科。
ご健闘をお祈りしておいります。