関西学院大学へ合格した日本史の勉強法や傾向・難易度・参考書を予備校講師が紹介!

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じゅんじ@元予備校講師

月に最大20万人が訪問する関西最大級の大学受験メディア「関関同立net」の管理人。 大阪梅田在住の20代。 職歴はみずほ証券→三井住友海上→予備校講師→サイト管理人 予備校講師として得た知識を当サイトで発信中。
受験生
関西学院志望です!
日本史の勉強法を教えて下さい!
予備校講師じゅんじ
関西学院大学はすごく良い大学ですね!
日本史は差がつきにくい教科だからこそ、失敗はできませんよね!
今回の記事で、しっかりと勉強法をマスターして下さい!

目次

出題傾向

関西学院大学の日本史は、問われる時代について、日程によって若干の違いはあるものの、全般的には原始から現代までまんべんなく出題され、特に近現代からの出題が非常に多いです。原始から順番に勉強している受験生が大半ですが、上記のような出題傾向のためある程度は得点できるものの、近現代をしっかり勉強しておかないと、合格点にはなかなか届かないです。まずは教科書内容を早く終わらせることが大切です。
問われる分野についてですが、文化・経済・外交と幅広く出題されていますが、政治分野が比較的大きなウエイトを占めていますので、受験生としてはやや対応しやすいです。まずは政治分野をきちんと完成させたうえで、他の分野に手をつけるといった勉強方法で対応していきましょう。
お勧めの参考書は、金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本です。

また正誤問題と史料問題が例年必ず大問1つずつ出題されることをおさえておかなければなりません。正誤問題では標準レベルの歴史用語が出てくるにとどまるものの、問われる内容はやや詳細です。史料問題では教科書や史料集などでよく見るような史料であることが多いものの、一部未見史料も見られます。
お勧めの史料集は、詳説日本史史料集日本史史料問題一問一答です。

難易度

全体的に標準~やや難レベルです。ただ、難解な歴史用語が頻出するわけではなく、教科書内容の理解や標準レベルの歴史用語をおさえておくことで対応は十分可能なのですが、この大学の難易度を大きく上へ押し上げているのは、正誤問題と史料問題であると考えて間違いありません。正誤問題については、大問[Ⅰ]だけでなく他の大問内にも含まれていますので、正誤問題をどれだけ攻略できるかが合格点獲得のための重要な課題だと言えます。また正誤問題の出題方法から、たまたま運良く当たったというようなことはほぼありませんので、注意してください。お勧めの用語集は日本史B一問一答で資料集は山川 詳説日本史図録です。

対策編

出題形式は全ての日程でマークセンス方式が採られており、大問5つの計50問が出題されます。試験時間は60分ですが、正誤問題と史料問題への対応のため、出題形式になれていないとかなり時間を取られて、あまり余裕はないですね。この2つの大きな問題に時間をかけるためにも、その他の問題はサクサク解けるようにしておかないといけません。ですから、日本史が苦手な受験生にありがちな、入試前に歴史用語を詰め込めるだけ詰め込んで本番で「瞬間風速を出す」という期待を持って臨んでも、あまり得点はできないんですね。出てくる歴史用語は難解なものはあまりありませんから、何度も言うようですが、教科書などの基本的な内容を資料集・史料集とともにしっかりおさえておくことが大切であり王道なんです。過去問を見ても分かるように、正誤問題の誤文の作成方法には一定のパターンがありますので、過去問を繰り返し解いて、そのパターンを頭に入れた上で、もう一度教科書や資料集・史料集を見返していくことが良いですね。ただ、正誤問題は詳細な内容がかなり含まれていますので、特に慎重に取り組んでください。史料問題については、史料に対する読解力とそれに関連した知識が問われますので、何となく意味が分かるというレベルではなく、教科書・史料集と合わせて内容をしっかり理解することが必要です。その上で多くの史料問題を解いて、とにかく慣れてください。そして史料を読みながら、時代やそれに関連する人物・事件名などをイメージすることが大切です。
上記のとおり、過去問研究は非常に有効ですので、最低でも3年間分(できれば5年間分)は解くようにして下さい。ただ正誤問題については新しくて良い問題集があまりないので、センター試験の過去問を解いておくのが良いですね。