じゅんじ@元予備校講師
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理系で物理を選択していますが、物理の勉強法ってどうやればいいんですか?
今回の記事では、物理の勉強法について紹介しましょう!
関西大学にいきたい方は必見ですよ!
元予備校講師のじゅんじ(@kansaijuken)です!
理系にとってはとても重要な教科である物理。
物理を制するものは理系を制すると言っても過言ではありません。
そんな物理に対してのイメージは
「物理って先生が何を言っているかわかりません。」
「教科書・参考書を読んでもちんぷんかんぷん。」
「数学は結構できるのに物理は、、、、、・」
以上のような受験生の声をたくさん聞きます。
入試科目で物理が必要だからがんばっているけど物理に対してネガティブなイメージを持っている受験生は多いですね。
物理ってけっこう悩んでいる人が多いんです。
今回の記事ではそんな悩めるあなたのために、物理のおすすめの参考書と勉強法をお教えします。
この記事を読んでから入試までの間、今回の記事に記載されている勉強法をしっかり守って栄冠を勝ち取ってください!!
目次
関西大学の物理 大問3問は何が出る?
近年の関西大学の物理の試験は大問3問からなっています。
難易度は易しめです。
基本を押さえておけば、合格点には達します。
以下、各問題について過去のデータから注意すべき点をあげていきます。
第1問
力学 必ずでます。
しかし力学の範囲は多岐にわたるので入念な準備が必要です。
傾向としては、同じ範囲が2年連続することはほぼありません。
第2問
電磁気学 必ず出ます。
コンデンサーの分野が頻出となっています。
また、磁場内での荷電粒子の運動にも良く出される範囲です。
第3問
波動・熱・原子など、となっていますが、第3問には波動が含まれること多いです。
近年の入試の範囲では、原子が出題されることも多くなってきました。
最初にやるべきこと
力学は物理学の基礎です!
力学は全分野に共通する基礎のなかの基礎です。
この分野は他の分野の理解に必要不可欠なのです。
力学が苦手な人は、まず一番最初に克服してください。
学校は電磁気学をやっているのですが、どうすればいいですか?とたまに聞いてくる受験生がいますが、力学がわからず物理の勉強をしても本当に無駄ですよ。
必ず、力学の勉強を終わらせてから他の分野への勉強を始めてください。
関西大学 物理の出題方式・傾向
出題方式
例年、問題は誘導穴埋め形式です。
また、設問数が比較的多く問題文が長いため高い読解力が要求されます。
制限時間内に出題意図を正確に把握したえうで迅速な回答が要求されると考えてください。
傾向
物理の傾向としては、難易度的にはそれほど高くなく基礎から標準的な問題といえるでしょう。
しかし標準的であるがゆえに、苦手な分野が出題された場合は致命的となるので全範囲にわたり漏れの無いようにするべきです。
さらに、人名や物理用語を問われることもあるのでその方面の対策も欠かせません。
勉強方法・参考書
まずは、教科書・参考書などで基礎理解をしっかりつむことが重要です。
公式の導出過程を問われることも多いため、問題や公式の暗記に頼った勉強法では太刀打ちできません。
教科書の重要な事項をしっかり理解するまで考えましょう。その上で、問題をこなしていきます。
教科書の内容がすでに難しい!という人には参考書として、
「橋元の物理をはじめからていねいに」(東進ブックス)がおススメできます。
この参考書は教科書を読んでも全く理解することができない受験生に向けて製作された参考書です。
とにかく物理を初めから丁寧に勉強したいと考えている初学者の方は、この参考書から始めてください。
物理はきちんと根本から理解して、頭の中でイメージを描けるようにならない限り成績は伸びません。
なので、この参考書を使用して、きちんとイメージをできるようにしておきましょう!
あるいは、もっと詳しい本としては、古いものですが最近復刻された「親切な物理」(ブッキング)がおススメです。
この参考書は年配のベテラン物理講師から絶賛されている参考書ですね。
とにかく詳しく、天下り的な解説を極力排除しているので納得して読みすすめることができます。
問題も豊富なので、この1冊を何度も何度も繰り返し復習すれば、みるみる偏差値が伸びることでしょう!
上記の参考書だけでも十分偏差値は伸びますが、近年の新しい問題に対する対応を考えて次の問題集をすすめます。
教科書・参考書を一通り理解できたとして、次にやるべき問題集は定番ですが
「物理のエッセンス」(河合出版)が良いでしょう。
特に力学編から始めることは忘れずに。
赤を終わらせた後に、青の参考書に進みましょうね!
ちょっと、解き方を知らないと太刀打ちできないようなことについても網羅されており、これだけでもかなりの実力アップが望めます。
3ヶ月くらいかけて、この2冊の参考書を3ヶ月ほどで終わらすことができたら良いペースですね!
さらに、標準的な問題を一通り「良問の風」(河合出版)でこなしましょう。
この参考書は入試レベルの問題を取り扱った参考書です。
この問題集は素直で典型的な問題を集めています。
基本的にはこの参考書のレベルの問題を解けるようになれば、関西大学の物理はもう怖くありません。
良問の風よりも、もう少し詳しい解説のある参考書が欲しい!という方には、物理基礎問題精講(旺文社)もいいでしょう。
いずれにしても、どうしてもわからなければその箇所についてはもう一度基礎から教科書などを見直すべきですね!
関西大学 過去問対策
そして、もちろん上記の参考書での対策が終わるころから、過去問を解いていきます。
近年のものから始めて最低でも5年分くらいは解きたいところですね。
物理の問題は、入試問題に慣れることで、その大学の傾向を知ることができます。
なので、5年も解いておけば、だいぶ関西大学の問題形式を肌感覚で理解できるようになっていることでしょう!
以上の「教科書→問題集→過去問」の流れを繰り返していけば、物理が非常に簡単に成績を上げることができます。
関西大学対策としてはここまででも十分です。
いたずらに難しい問題集に手を出すよりは、教科書の見直しと問題集を何週もこなすことで基礎力の完成に力を注いでください!
原子分野は?
現役生は原子分野について、時間切れとなって不十分のまま入試に臨むことが非常に多くなっています。
でも、そんな受験方法なんてありえないですからね!
浪人生は原子分野についてかなり演習をしてきているのです。
内容は比較的やさしいので、かならず克服しておきましょう!
まとめ
・関西大学物理は大問3問
・難易度は基礎~標準まで
・力学・電磁気・波動は必須
・原子分野も出るのでおろそかにしない
・教科書の内容を徹底的にマスターする
・人名や語句も忘れずに
・教科書・問題集を何週もやろう
以下、過去データからみるテーマ参考
2019
力と運動 斜面上の放物運動、衝突
電磁気 オームの法則 電流が磁場から受ける力 電磁誘導
波動 レンズ
熱 気体分子運動 気体の比熱
2018
力と運動 運動量の保存
電磁気 コンデンサーの性質
電磁気 荷電粒子の電磁場内での運動
波動 光の回折と干渉
原子 光電効果・光の粒子性
熱 気体分子の運動
2017
力と運動 運動の法則・運動方程式
力と運動 慣性力
電磁気 コンデンサーを含む直流回路
電磁気 交流回路
波動 レンズ
原子 物質波・電子線回折
2016
力と運動 円運動
電磁気 磁場中を運動する導体棒
波動 波の式
2015
力と運動 抵抗力を受ける運動
電磁気 電場・電位・電気力線
電磁気 コンデンサーを含む直流回路
波動 波のグラフ
熱 気体分子の運動
2014
力と運動 反発係数
力と運動 円運動
電磁気 ローレンツ力と荷電粒子の運動
物質の性質 電場の中の荷電粒子の運動
波動 波のグラフ
波動 光の干渉・回折
熱 気体の内部エネルギーと仕事
理系の方は出願方法に注意!
毎年危うい人がいるので、この記事にも記載しておきます!
理科の選択方法については事前届けとなっており、当日の変更はできません。
途中で選択科目を変更することはできないのです。
理科設問選択方式(2科目型)は事前に物理・化学・生物から2科目選択します。
当日さらに各科目3問合計6問から4問を当日に選択します。
また、理科設問選択方式を選ぶと物理・化学のそれぞれ3問ずつの合計6問のうち試験時間中に3問選択となっています。
※関西大学の発表する募集要項で必ず確認しておいてくださいね!