塾選び・予備校選びのポイント・基準を予備校講師が暴露しちゃいます!

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じゅんじ@元予備校講師

月に最大20万人が訪問する関西最大級の大学受験メディア「関関同立net」の管理人。 大阪梅田在住の20代。 職歴はみずほ証券→三井住友海上→予備校講師→サイト管理人 予備校講師として得た知識を当サイトで発信中。
受験生
塾に行きたいけどどこに通えばいいのか正直全然わからない!
予備校講師じゅんじ
ならば、予備校講師である私が塾選びのポイントを暴露しちゃいます!

予備校講師のじゅんじ(@kansaijuken)です!

受験生や保護者の皆さん!
塾選びと予備校選びに悩みませんか?
どこの予備校・塾が良いんだろう?と思ってもwebで検索したら色んな予備校がいっぱい出てきて、どれがいいのかわからないですよね。
かといって、塾の教務の方たちに直接校舎に話を聞きに行ったとしても、自分の塾が一番と言うに決まってます。

なので、今回の記事は、塾選びに迷っている保護者や受験生の方々のために、塾選びのポイント・基準を予備校講師である私が暴露しちゃいます!
どこの塾や予備校のスポンサーでも無く、本当に受験生のための記事なのでご安心を!

目次

まずは自分にあっている塾の種類を決めよう

まず、大前提として、自分に合っている塾や予備校の形態を探すことから始めましょう
いくら良い塾だとしても、集団授業が合ってない子がその塾に行っても、成績は上がりませんからね。
塾にはそれぞれターゲットとしている塾生がいて、役割があるんです。
なので、まずは自分にあっている塾や予備校の形態を探しましょう。

塾・予備校の種類として、大きく分けると3種類あります。
①集団授業
②個別指導
③映像授業

上記の3つです。
それどれどんな塾生をメーンにターゲットにしているかを下にまとめました。

①集団授業

・学校の授業じゃ物足りない
・レベルの高い授業を受けたい
・皆で勉強したい
・競い合いたい

②個別指導

・学校の授業についていけない
・個別で教えて欲しい
・自分のレベルにあったカリキュラムで進みたい
・一人で勉強したい

③映像授業

・好きな時間に勉強したい
・予備校トップレベルの授業を聞きたい
・自分のレベルに合ったカリキュラムで進みたい
・一人で勉強したい

以上が予備校形態別の塾生のターゲットです。
なので、まずは自分がどんな形態があっているのかを上記の項目を元に選んでみてください。



集団授業塾選びのポイント4選

以下のポイントを4つを見てください。
だいぶ校舎の様子がわかるはずですよ。

・授業を受け持つ先生や講師の顔がHPに出ているか

集団授業塾において、講師の紹介がHPに無い塾や予備校があります。
集団授業の塾において、最も大事な商品は講師の授業なのにです。
普通他の企業だったら、商品がHPに掲載されていないというのは、ありえないことなんです。
そこには塾や「予備校側」の理由があります。
それは慢性的な講師不足によるものです。
その校舎は、講師の入れ替わりが激しく、アルバイトや外注の講師を雇っている可能性が非常に高いのです。
外注とは、その塾専属の講師ではなく、人材が不足したときにお金を出して来てもらう方法のことです。
この外注で来る講師の中には、質の高い講師もいるのですが、殆どはその仕事を生業としているわけではない講師なので質は悪いです。
全く関係のない仕事をしている人も多いです。
また、少し癖が強すぎて、塾の方針にも合わせようとしないケースも多いです。
講師によって方針が違うと、塾生側は混乱しやすくなりますので、あまり外注講師はおすすめできません。
塾側もできれば外注ではなく、社員や専属講師に授業を持ってもらいたいのは山々なんですが、人材不足によりそれができないのが現状です。

なので、そのような外注に頼ることが多い塾は、講師をHPに載せようと思っても、アルバイトや外注の講師ばかりではコロコロ講師が入れ替わっているのがバレてしまうので、HPに先生は載せません。
できれば、塾の方針にのっとった講師に授業を受けてもらったほうが、熱意もある先生が多いですし、教え方も一貫してるので、成績も伸びやすいです。
外注の講師は、成績が伸びようが伸びまいが自分には関係ないので、熱意のない人ばかりです。
なので、HPに講師の顔を載せていない塾は講師の入れ替わりが激しいのかなと疑ってください。

・コースが細かく分かれているか

コースがきちんと細かく分かれているかどうかも大事です。
勉強というのは、自分の学力に合わせた勉強をするのが大事なんです。
自分の偏差値が50しかないのに、必死に偏差値60向けの授業を聞いていても、根本から理解できていないので成績は伸びづらいです。
なので、集団授業にいくなら、自分の学力にあった授業を選べる必要があるのです。
講師の人数が不足していたり、会社の出費をケチるためにコースをあまり分けず、大人数の授業をしている塾は要注意です。
生徒のことを考えたら、学力別に細かくコースを分けるべきなんです。
そんなことは予備校や塾なら当たり前のようにわかっています。
それなのに、細かくコースを分けていないのは、塾生のためというよりお金儲けのためなんですよ。
なので、コースが大まかにしか分かれていない塾は要注意ですね。

・成績優秀者の授業料免除制度はないか

模試の成績などが良い受験生を、無料か低額で通ってもらう制度を導入している塾があります。
成績の良い受験生は塾の良し悪しとは関係なく、勝手に自学自習をして、成績が上がっていきます。
なので、無料で通わせているだけで、予備校は難関大学のへの合格実績を簡単に手にすることができるのです。
このように、成績の優劣によって塾生に授業料を変えている塾は信用できません。
成績が良い受験生を優遇し、もともと成績の悪い子から高いお金を毟り取ろうとする魂胆です。
そもそも、成績の低い子の学力を上げてやろうと意思が低すぎるので、そのような集団授業の塾には通うべきではないのです。

・チューターや担任に情熱とやる気があるか

集団授業の塾には、講師の他にチューターや担任が普通はいます。
教務と言い換えてもいいです。
要するに、進路の相談や、カリキュラムの進捗を管理してくれる人たちですね。
集団授業のメーンは授業をする講師ですが、チューターや担任の存在も集団授業塾では大きいです。
彼らの情熱とやる気が高いと、クラス自体が盛り上がり、クラスの雰囲気を良くしてくれるのです。
雰囲気が良いクラスというのは、勉強も頑張る生徒が多いんです。
どこの予備校も、クラスの雰囲気の良さと学力の伸びは比例しています。
受験なんて、正直モチベーションを保てるかどうかなんですよ。
勉強を諦めたりせずに、勉強さえ続けていれば、よっぽど勉強法を間違えていない限り学力は上がるんです。
なので、やる気を上げてくれるチューターの存在は大きいんです。
このチューターや担任にやる気が無いと、受験生にはヒシヒシと伝わります。
雰囲気も悪くなりますね。
そうなると、学力の伸びは鈍くなっていきます。
なので、チューターや担任の情熱とやる気の有無は必ず見ておきましょう。

個別指導塾選びのポイント

以下のポイントを4つを見てください。
だいぶ校舎の様子がわかるはずですよ!

・校舎長に情熱・やる気はあるか

個別指導塾において、最も大事なのは校舎長の存在です。
校舎長の情熱が全てなんです。
まず、個別指導塾に来るのは、大体が勉強の苦手な子です。
なので、そのような勉強の苦手な子たちをきちんと伸ばしてあげたいと校舎長が思っているのかが重要です。
私の経験上、講師の教えるレベルが高いかどうかは、勉強の苦手な子にはあまり関係ありません。
どれだけ本質をついた教え方をしても、勉強の苦手な子に本質は充分には伝わりません。
逆に、講師の教え方が下手でも、コミュニケーションをきちんと取って勉強時間を増やしてあげれば、自然と勉強の苦手な子でも成績は伸びるのです。
ただ、個別指導の塾講師はアルバイトです。
大体は大学生アルバイトですね
なので、勝手に個別指導の時間を伸ばしたりすることはできません。
やるべきことは自分が決められるわけではないのです。
何をするにも、校舎長の許可が必要なんです。
なので、校舎長が、多少アルバイト代の予算を多めにとってでも、講師と生徒の時間をしっかり取って、生徒の勉強時間を増やすことに注力を上げているかが重要なんですね。
あんまり予算を取りすぎると、校舎長は本部に怒られてしまいます。
なんとか本部も予算を削ろうとしてきますからね。
だめな校舎長ならば、生徒より本部を優先するのです。
良い校舎長は、本部との兼ね合いも考慮しつつ、きちんと生徒のことを考えて講師代に予算を注ぎ、生徒の学力向上に努めています。
なので、個別指導塾は校舎長をきちんと見ましょう。

・校舎にいる正社員の数は何人か

上記でも書いたのですが、個別指導の塾の講師ってほとんどが大学生アルバイト講師なんです。
なので、個別指導塾は講師の数をある程度すぐに確保できています。
もし大阪だったら、だいたい関関同立か京阪神の大学生が応募してくるので、講師の確保は容易なんですね。
講師の数はいっぱいいるでしょうが、問題は正社員の数です。
この正社員の数ってすごく重要なんです。
なぜかというと、社員数とサポート量が比例するんです。
社員数が少ないと、塾生のサポートをアルバイト講師に任せっきりになってしまいます。
アルバイト講師にとって、勉強を教えることが本業ではありません。
彼らは大学生なのです。
いくら難関大に通っていたとしても、受験はわからないことばかりです。
なので、校舎にいる正社員は、アルバイト講師のサポートもきっちりしなくてはならないのです。
社員数が少ないと、すべてのアルバイト講師や塾生にサポートを行き届かせることはできません。
だめな塾は、社員を雇う費用をケチって、サービスの質を下げています。
こういう塾には要注意ですね。
ではどれくらいの社員数が適当か。
私の個人的な見解では、大学受験の個別指導塾でいうならば、生徒25名に対して1名の社員は必要かと感じます。
50名生徒がいたら、2名の社員は絶対ですね。
個別指導の業態にもよりますが、その数字を参考にしてみてください。

・教務が何をしているか

教務が何をしているかはすごく重要です。
校舎長は校舎の顔なので、外面はやる気のある人も多いんです。
なので、もっと校舎の本当の雰囲気を見抜こうと思えば、教務を見るべきです。
教務は校舎の売上や実績を上げる責任を校舎長ほどは負っていないので、結構気楽です。
なので、サボりがちな人が多いんです。
事務ばかりしている教務なら要注意。
教務はバイト講師や塾生とも年齢が近いので、校舎の雰囲気を担っている存在です。
教務が生徒やアルバイト講師ときちんとコミュニケーションを取っているかをみて、良い校舎なのかを判断しましょう。
ちなみに、小規模な校舎だと教務そのものがいないこともあります。

・講師が楽しそうか

講師が楽しそうかどうかは個別指導塾にとってはすごく重要です。
多くの人が個別指導塾選びの講師で気にするのは、学歴ですよね。
でも、講師の学歴なんて正直そこまで関係ないんですよ。
というかむしろ、難関大学に合格している大学生って、自頭の良い子が多いので、下手すると彼らは勉強の苦手な人の立場に立つことができず、塾生からすれば先生が何をいっているか全くわからなくなってしまうということもあります。
しかも、良い大学に行っているからといって、教えることが上手いかどうかは一切関係ありませんからね。
問題を解かせれば解けることは解けるのでしょうが、いざそれをわかり易く説明するのは違う能力が必要なんですね。
むしろ頭の良い大学生は、できない子の詰まるところなんて全く理解できませんからね。

なので、講師に重要なのは楽しそうにしているかどうかです。
受験勉強なんて面白くないものを楽しそうに教えているのは純粋に職場環境が良いからでしょう。
職場環境が良いというのは、校舎の風通しがよく、しっかりコミュニケーションができている証拠です。
講師同士でコミュニケーションが取れていると、生徒のトラブルにすぐ社員が対処してくれます。
なので、講師が楽しそうにしているかが重要なんですよね。

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映像授業塾選びのポイント

以下のポイントを2つを見てください。
だいぶ校舎の様子がわかるはずですよ。

・多くの映像授業を勧めてこないか

映像授業自体の質はどこの映像授業塾でもそこまで違いがあるようには思いません。
映像でわざわざ撮っているくらいなので、講師あ超一流講師ですし、そのへんの塾や予備校の先生よりも圧倒的に授業は上手です。
なので、授業の良し悪しは気にしなくてOKです。
なんなら、映像授業はスタディサプリや学びエイドだけで十分ですからね。
大事なのは、多くの映像授業を勧めてこないかということです。
映像授業塾は、映像を塾生に販売することで利益を得ることができます。
映像授業塾は生徒に映像を見せれば見せるほど、儲かります。

ただ、映像授業を見たら成績が上がるというものではないんです。
学力が上がるタイミングは、復習をした時です。
きちんと学んだことを理解し、復習することで解けるようになるのです。
なので、復習の時間を考慮せずに、やたらめったら映像授業を勧めてきてくるような校舎は要注意です。
生徒のことよりも、儲けることを優先的に考えています。

・生徒とチューターのコミュニケーションは活発か

映像授業塾の良いところは、校舎にサポートするチューターがいることです。
チューターがいないのなら、それこそスマホでスタディサプリや学びエイドで月額1000円くらいで十分ですよ。
なので、映像授業塾がスマホ映像授業に勝るところは、直接会って、チューターのサポートを受けられることです。
もともと勉強のできる子ならば、誰に言われなくとも黙々と勉強できるのですが、多くの受験生はそうではありません。
ほとんどの受験生は、勉強なんてしたくないんですよ。
できれば友達や恋人と遊んだり、youtube見たりしてる方が楽しいに決まっています。
なので、どうしても自分だけでは勉強を投げ出してしまうんですよね。
ちゃんと、直接誰かにサポートを受けてもらうべきなんです。

しかし、映像授業の塾は、映像をメーンに売りにしている分、他の形態の塾よりも生徒と塾側の関係が薄いことが多いんです。
ただ、そこの映像塾にもチューターのような人物が校舎にはいるので、そのチューターがきちんと塾生とコミュニケーションを取っているかを見てみてください。
映像授業塾のメーン教材は映像だからと言って、チューターのサポートが手薄なところも滅茶苦茶多いですよ。
きっちりチューターを見極めて、映像授業の塾を選びましょう。

最後に

この記事は、大学受験の予備校・塾業界にいる私だからこそ書けた記事です。
正直、この記事を出すことを最後の最後まで躊躇ってしまいました。
あまりにも赤裸々に書き過ぎたからです。
しかし、私は世の中に質の悪い塾が一つでも減ることを本気で願っています。
そのためには、多くの受験生や保護者の方が塾選びを間違えないことが大切なのです。
この記事を読めば、間違った塾選びはなくなるはずです。
だからこそ、やはりこの記事を公開しようと思いました。
長い記事でしたが読んでいただきありがとうございます。
一人でも多く志望校に受かることができることを祈っております。